ワクチン
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狂犬病ワクチン
狂犬病は犬同士だけでなく、人間にも感染する恐れがある病気です。有効な治療法は未だに確立されておらず、感染による致死率は犬も人間もほぼ100%であり、世界では毎年数万人の人が狂犬病で亡くなっています。日本では年一回の予防接種が法律で義務付けられています。これにより、1957年以降に日本国内で発症が報告されておらず、狂犬病清浄国を維持しています。これからも狂犬病の侵入を防ぐ為にも、責任を持って愛犬のワクチン接種を行いましょう。
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接種するタイミング
法律では生後3か月(90日)を経過した犬には、年一回の狂犬病ワクチンの接種が飼主様に義務付けられています。仔犬時のワクチンプログラムについてはご説明の上決定していきます。
当院は狂犬病予防業務委託動物病院です。保健所での飼犬登録の手続きを代行できます。予約は必要ありません。その後の年1回の接種では市から届いた狂犬病の書類を一緒にご持参ください。その時の保健所への手続きも代行できます。 -
犬の混合ワクチン
接種によって予防できる怖い感染症は、しっかりと予防しましょう。 仔犬時は一か月ごとに2~3回。成犬は年1回の接種が必要です。
接種するワクチンの種類や時期に関する内容は、ぜひ当院にご相談ください。ワクチンが有効な感染症
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- 犬ジステンパーウイルス感染症
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬アデノウイルスⅠ型感染症
- 犬アデノウイルスⅡ型感染症
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- 犬パラインフルエンザ感染症
- 犬コロナウイルス感染症
- レプトスピラ感染症
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猫の混合ワクチン
猫は室内飼育が一般的になり、致死する恐れのある伝染病の感染や発症は減少する傾向にあります。 しかし、場合によっては外から持ち込まれたウイルスに感染するリスクがあり、免疫がないと重症化する可能性があります。つまり、室内であろうと病気を完全に防ぐのは難しいといえます。年1回の予防接種で、病気を徹底的に予防しましょう。
ワクチンが有効な感染症
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- 猫伝染性鼻気管炎
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症/FPLV)
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- 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
- 猫のクラミジア病
- 猫後天性免疫不全症候群(猫エイズ/FIV)
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ワクチン接種時の注意事項
ワクチンは、動物の体調の良い時にご来院下さい。また、飼主様が接種後数時間は様子を見れる日でお願いします。(午前中がより望ましい)
接種後は、安静にして体調の変化に注視してください。注射部位の痛みや食欲不振など一時的に元気がなくなることがあります。また、顔が腫れたり震えなどが出る事も稀にあります。
様子がおかしい場合は様子を見過ぎずに当院へお電話ください。
1週間はできるだけ安静にし、トリミングや激しい運動は避けましょう。
予防
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フィラリア(犬糸状虫)
フィラリアは蚊を媒介して、犬やネコの体内に犬糸状虫が侵入する病気です。心臓や肺動脈に寄生し、心不全や肝臓・腎機能障害、呼吸器障害を引き起こす恐れがある怖い病気です。
ただしフィラリアは、4~11月の間の月一回の投薬や年一回のお注射で100%予防できます。予防できる怖い病気は徹底的に予防しましょう。
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フィラリアの予防法
飲み薬タイプ(月1回)
飲み薬は2種類あり、錠剤タイプやおやつタイプがあります。月1回を継続する必要がありますが、フィラリア予防に加えて、ノミやマダニの予防も同時に可能なお薬もございますので、ご相談ください。
注射
年1回の接種でフィラリア予防が可能です。
飲み薬でありがちな飲み忘れを防ぎ、より手軽に予防効果を維持できます。スポットオンタイプ
背中に垂らすタイプです。月一回の滴下で予防します。
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ノミ・マダニ
ノミやマダニは最も一般的な寄生虫として、犬やネコに寄生します。あらゆる場所に生息しており、屋外で完全に防ぐことは難しいと考えられています しかし、ノミやマダニが体に付いたまま屋外から帰宅すると、室内でも大量に繁殖するリスクがあるのです。人間にも感染し、アレルギーを発症させる可能性もあるため、薬などを使いながら駆除と予防に努めましょう。-
ノミ
ノミは非常に繁殖力が強く、急激に増殖することが可能です。冬であっても、一定以上の気温であれば繁殖力を維持するので、暖かい室内では季節に関係なく悪影響を及ぼします。ノミはサナダ虫を媒介します。また、アレルギー疾患や皮膚炎を引き起こす可能性があります。アレルギー症状は人間にも起こる可能性があり、注意が必要です。成虫よりもはるかに多くの幼虫やさなぎが潜んでいるので、定期的な対策で予防していきましょう。
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マダニ
マダニはただ血を吸うだけではなく、犬にバベシア症などの重大な病気を媒介し命を奪う可能性があります。人の場合も同様で、最近ではSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こし、死に至る例が報告されています。 病気への感染を防ぐ為に、定期的な予防でマダニを駆虫しましょう。
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ノミ・マダニの予防法
おやつタイプ
おやつとして簡単に食べさせられることができます。月一回の投薬で駆虫が可能です。
スポットオンタイプ
背中に滴下するタイプです。月一回の滴下で予防が可能です。