内視鏡検査・処置について

動物病院で行う内視鏡検査は、主に異物を飲み込んでしまった場合に行われます。鉗子(かんし)と呼ばれるピンセットが付いたような内視鏡を使用し、切開手術を行わなくても異物を体外へ引っ張り出せます。
このように、症例によっては外科手術が必要なく、体にかかる負担を減らした処置が可能です。
盗み食いをして
喉に詰まらせた
嘔吐下痢が続いている
「開腹手術しかない」
と言われた
こんな悩みを当院が解決します!
消化管の検査には、動物たちにとって負担が少ない内視鏡がおすすめです。
上部消化管(口腔・食道・胃・十二指腸)から下部消化管(直腸・結腸・盲腸・回腸)に至るまで、より詳細な検査が可能です。
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POINT1
手術を必要とせず、異物を体外へ摘出できます。
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POINT2
消化管の様子をモニター越しに映し出した映像で観察できます。
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POINT3
生検を併用する場合は、より詳細かつ的確な診断が期待できます。
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POINT4
消化管に加えて鼻や喉など、呼吸器の検査にも応用できます。
※治療には熟練した技術が必要となり、症状によっては手術時間が長くなることがあります。
内視鏡でできる検査
内視鏡を用いた検査や手術では、手術する場所に応じて専門機器を使用し、より高度な手術を実現しております。
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腹腔鏡
お腹に開けた1cm以下の小さな穴から炭酸ガスを注入し、お腹を膨らませた状態で内視鏡などを入れて検査を進めていきます。
腹腔鏡による外科手術 -
麻酔前の検査が必要です
内視鏡検査の前には、麻酔リスクの評価を行います。
血液検査・凝固系検査・エコーやX線検査・心電図検査などを行い、麻酔が可能かどうかを判断します。麻酔のリスクを少しでも減らし、動物たちと飼い主様に安心していただける手術の提供に努めております。 -
内視鏡検査で観察できる範囲は限られます
内視鏡が届く体内の範囲は限られており、体の大きさによって異なります。
体重10kgほどのペットであれば、下記が観察の対象となる範囲です。大型になる場合は観察できる範囲が異なりますので、ご相談ください。対象範囲
口腔内・食道・胃・十二指腸・空腸移行部・回盲部・盲腸・結腸・直腸
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異物摘出が困難な場合には、開腹手術の検討が必要です
異物の大きさや腸にまで流れていった場合などは、内視鏡による異物摘出が困難なケースもあります。その際は開腹し、胃や腸を切開する外科手術が必要です。